断乳、卒乳について
断乳・卒乳について
こんにちは助産師田口です。
今回は卒乳・断乳のお話です。
4月からお仕事復帰の方、保育園からの通知は無事に来ましたか?
今は新しく始まる生活の準備に追われている日々だと思います。
私も第一子の仕事復帰後は、眉毛を書き忘れたまま出勤して、ふとトイレで見た自分の顔に愕然としたり、なんか上半身がスカスカするなあと思ったらブラジャーをし忘れていた。こんな事は日常茶飯事でした。今では全ていい思い出です(笑)
断乳は文字通り、授乳を止めること。
卒乳はお子様自身が授乳を希望しなくなることをいいますが、医学的な定義はないので言葉はあまり気にしなくて大丈夫です。
ただこれがなかなか大変なことで、しばしばトラブルを引き起こします。
ママはまだ授乳を続けたいのに、お子様がもう欲しがらない。
逆にお子様は頻回に欲しがるのに、様々な理由でママは断乳を決意したりして、お互いの方針が一致しなかったりすることが度々あります。
正解はありません、時期も人それぞれです。もちろんおっぱいも子どもの成長も人それぞれ。
ですから、その人にあった断乳・卒乳のプランとケアが必要なのです。
ネットの情報に振り回されて、自己流で断乳し、トラブルになる方が非常に多いいのが現実です。
断乳のマッサージと分泌を上げたりするマッサージは手技が違います。
医師の中には断乳・卒乳のマッサージなんてしなくていいと言う人も多いですし、実際にケアを受けなくてもなんの問題もなかった、という方もいらっしゃいます。
しかし、断乳・卒乳時に、乳腺炎になって当院を受診される方、乳がん検査の時に乳汁が残っているため、出してもらってから再検査という方も実際にいらっしゃいます。
あとは私の経験値でしかないのですが、経産婦さんで出産後早い時期にトラブルになる方は断乳・卒乳のケアをしていない方が多いと思っています。
ケアを受ける、受けないは別としてひとつだけお伝えしたいこと。
それはケアを受けた方が、より自分の胸(身体)の変化に注意を向けやすくなる、ということです。だからこそ毎月の乳がんの自己検診の重要性も理解でき、何かあればすぐに医療機関に行くことができるのです。
断乳・卒乳のマッサージは、今までの育児を振り返るいい機会です。たくさんお話をする中で、頑張ってきた自分を認め、子どもの成長を噛みしめる。
こういう時間こそが、これからずーっと続く育児の大事な糧になるはずです。
昨日の講座でも大活躍の当院のおっぱい模型。もともとは赤ちゃんの帽子をもとに、元同僚の助産師さんが作ってくれました!
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